歩く速度の風景

焼けつく白い道には
焦げついた黒い影が
誰かが捨てた昨日が
置き去りにされた日々が
忘れたって良いんだぜ
捨てたって良いんだぜ
一歩一歩塗り替えて
変わってゆく

線路脇の細い道には
記憶を繋ぐ匂いが
壊れて消えそうな明日が
消えそうで消えない炎が
壊れたって良いんだぜ
消えたって良いんだぜ
一歩一歩甦って
現れる
ガタゴトと
走る電車を見送って
いつもだったら通らない
路地に入るよ

誰も皆そうなのか?
俺だけがそうなのか?
拾って捨てて拾って捨てて
歩いてゆく
ノロノロと歩く速度で流れ去る
歩幅通りの風景に
日が暮れるよ
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