一輪ざし

一輪ざしにはしおれた花が
私の悲しい胸のよう
あなたが毎日とどけてくれてた
あの花 五日もとどかない

私を忘れたのかしら
きらいになったというのかしら
いや いや このままでは
もう一度愛して

一輪ざしからしおれた花を
捨てたらすべてが終るよう
二人をつないだ見えない糸さえ
プツンと とぎれてしまいそう

誰かを愛しはじめたの
うわさはやっぱり本当なのね
いや いや このままでは
もう一度愛して
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