picnic_20c.

サヨナラ 秘密の落書き
ブリキの兵隊 鋼(ハガネ)のカーテン
ため息ちりばめた 白黒の部屋
壊れたラジオの声のない歌
カゲロウの夢

終わりのない物語が今、変わると思った
カラフルなフィナーレを夢見た 風を待ってた

愚かな夢だと大人は笑って 顔をしかめた
叶うはずなどないと
痛むような情熱のあふれる涙が 明かりを灯す
幾千の夢

もうあとへ戻れない 何処へも きのうにも
誰かが遠くで叫ぶよ
風がはじまる さぁゲートが開く

裸足のまま駆け出す
鼓動に せかされてく
はずむ息も追い風に散ってゆく
明日はしらないけど
きのうとはもう違う
あきらめの朝はもう 数えない

コドモじみた夢だと
わかっているけど
荒野は果てもなく続いても
風を追い越せ
振り向かずゆけ
真っすぐ走れ
もっと遠くへ

赤い毛布ひろげて 昔話をしよう
小さな林檎 青い葡萄 オレンジ色のサヴィエッテ
風の匂い 空の色 木漏れ陽ゆれる散歩道

国境沿いの草原の 遠い夏の日の出来事
夢の途中だった 20世紀のファンタジー
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