祖谷の恋唄

祖谷の七谷
今年も暮れて
空がふるえて 雪になる
この胸の この胸の
抱いてはもらえぬ 淋しさよ

(セリフ)白い薄氷(うすごおり)もはり
夜が深く沈む頃
熱い吐息が風となって
今日も里へ吹きおろします

お乳はなせば この子がぐずる
わたしゃ涙で 枕抱く
あの人は あの人は
一冬越さなきゃ 帰らない

山の吹雪に とじこめられて
女いつ泣く 夜に泣く
春よ来て 早く来て
死ぬほどわたしを 抱きに来て
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