人工衛星

僕はいつの日か
誰かの陰謀で
濡れ衣を着せられ
社会から抹消されちゃうのかな?

そんな妄想をしてしまう

空から見下ろしてたのは
神様ではなく
流れ星でもなく
僕らを監視する人工衛星

走っても隠れても
僕らに逃げ場なんてものは
とっくのとうにないのさ

そう
誰もが
何かに縛られ生きているんだ

恐くなって
悲しくなって
時は経っても救われなくて
嫌になって
家飛び出しても向かう場所はなく

僕ら本当はもっと
腹の底からもっと

笑えるはず

現代社会と
その裏に潜む野望
踏み入れてはいけない
領域に入るのも時間の問題

やがて人は
触れてしまうでしょう

見えない何かに
殺されるのが怖い
痛みを感じる前に

両目つむって消えてしまいたい

なんて言ったら

「必死で生きてる人に失礼だよと言われるよ」

と誰かが優しく囁く気がした

恐くなって
悲しくなって
時は経っても救われなくて
嫌になって
家飛び出しても向かう場所はなく

僕ら本当はもっと
腹の底からもっと

笑えるはず
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