Off Shoreの風

朝になってしまった あなたが来ないまま
籐の椅子にもたれて 海を見てた
紫に染まる空 陽が昇るその前に
砂浜へ降りてみたら あなたはいるかしら

Off Shoreの風 朝焼けの中
髪に飾った花びら舞い散る
Off Shoreの風 もう帰らない
たわむれ愛にまみれた夏の日

ZIPPOの油香る 想い出はやさしくて
海鳥の鳴き声も はしゃいでいた
賭けたのかもしれない 真実を知りたくて
初めて出逢った海で あなたを待ってると

Off Shoreの風 ひとり佇む
硝子の海は今 静か過ぎて
Off Shoreの風 握りしめてる
あなたのライターを海に投げた

Off Shoreの風 朝焼けの中
髪に飾った花びらが 舞い散る
Off Shoreの風 あなたはいない
ふりむけば遠くゆれる夏の日
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