おふくろ日本一

夕方になると
ごはんの匂いが プーンとして
温ったか味噌汁 待っていた
からすの親子が
ねぐらに帰ろと 啼く頃は
背伸びをして見る 遠い空
ふるさとごころに
おふくろ逢いたい いわし雲

山寺の鐘が
野菊の小道で ゴーンと鳴る
夕焼けだろうか ふるさとも
瞼に浮かぶよ
白髪にとまった 赤とんぼ
小川で大根 洗ってる
その手をつないで
おふくろー緒に 歩きたい

涙を噛みしめ
切れなくなったか 糸切り歯
苦労を背負って 曲る腰
それでも俺には
おふくろ笑顔が 日本一
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