花月夜

ついて来たって 根なし草
ついてゆく身も また根なし草
長い一生 このひとと
見てよ奇麗と ふり返り
そっと甘えて 腕をくむ
あなたと私の 花月夜

慣れぬ町でも この町は
生まれ故郷の 匂いがするわ
「渡る世間に 鬼はなし
ここの土地ほど 似合うね」 と
云えるあなたが もっと好き
あなたと私の 花月夜

流れゆく世の しあわせも
ここにしっかり 根づいています
いつもいたわり 暮らそうね
見えるものまで 多くなる
ましてまだ見ぬ 夢も咲く
あなたと私の 花月夜
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