境界線上のアリア

「愛してる…」と甘い声でささやくけど
本当に愛してるのは自分だろ?
自分のために泣いているんだろ?
独りきりで生きてゆく覚悟もなく 自信もなく
幸福を当然のように
誰かにいつも求めてるんだろ?

ひとり、ひとりきり…
誰だって泣く時はひとり
ひとり、ひとりきり…
だから本気で愛し抜くんだ!

子供の頃 素直で
すべてのルール守ってきた
社会に出て真面目に
不平も言わず働いてきた
皆 こう言っていた“いい人だ…”と
会社も “君は優秀だ…”と
だけど 心も躰も病んだ時には切り捨てられた

ひとり、ひとりきり…
誰だって翔ぶ時はひとり
ひとり、ひとりきり…
大丈夫 やってゆけるさ!

黄金色の夕映えの空の彼方
光海を越えてゆく 裸足のまま
神は我等に太陽と 空と 海と
この大地を与えて委ねられた
美しい この世界を…
俺の短い人生も一瞬の夢さ
意味など無い
どこから来て どこへ行くのか
わからない その必要もない

ひとり、ひとりきり…
誰だって死ぬときはひとり
ひとり、ひとりきり…
今日一日を生き抜くんだ!
×