打ち上げ花火の気持ち

今にして思えば 君は真夏の夜空に咲いた
打ち上げ花火みたいな人
驚いて 目を閉じてたら もう何処にも居ない
眩しいあの姿も 今はもう遠い人

ジェット機が夜空へ ああ ほら 飛び立って行くよ
翼の明かりをチカチカさせながら
それを見上げ 誰もがきっと思うだろう
もう誰のせいにも出来ない 明日を想うだろう

ああ 手を伸ばして 近づいて 瞳で瞳をそっと見つめて
ああ 胸の中を打ち明けよう 愛しいその人に 愛を込めて
いつか見た夜空を また見上げるのなら
もう目を閉じないで ほんの少しでいい 僕は僕を語ろう

今までどれ位 チャンスを逃して来たんだろう
それしかないセリフを言いそびれたんだろう
気が付いて 振り向いても もう誰も居ない
時々見かける君は もうとても遠い人

気が付いて 振り向いても もう何処にも居ない
時々見上げる空に ただ映している

ああ 涙が出るほど好きになった人に 想いを伝えられたら
きっと 打ち上げ花火の気持ちが分かるのはそんな時
さあ夜に舞い上がろう
涼しげに夜風が 「早く」と誘っている
あの星に腰掛けて ただ一言でいい 僕は僕を語ろう

今にして思えば 君は真夏の夜空に咲いた
打ち上げ花火みたいな人
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