忘れな草をもう一度

ふいに聞いた 噂によれば
町はそろそろ 春のようです
君のいない 広い荒野は
いつも今でも 冬というのに

君の町は晴れていますか
花の種は 育ちましたか
僕はここで 生きてゆきます
未練な手紙になりました
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の思い出を抱きしめて
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の夢にとどけ

春や夏や秋があるのは
しあわせ行きの 駅の客です
君を乗せた 最後の汽車が
消えた荒野は 長い冬です

君は今も咲いていますか
誰のために咲いていますか
僕はここで 生きてゆきます
未練な手紙になりました
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の思い出を抱きしめて
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の夢にとどけ

君は今も咲いていますか
誰のために咲いていますか
僕はここで 生きてゆきます
未練な手紙になりました
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の思い出を抱きしめて
忘れな草もう一度ふるえてよ
あの人の夢にとどけ
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