水割りグラス

愛に傷つき やつれた心
俺にあずけて くれないか
水割りグラスの 氷が溶けて
そっと重ねる 指の先

俺の心に 鍵はひとつだけ
おまえの住む場所 空けてあるから

巡り逢うため この世にきっと
二人生まれて 来たんだよ
水割りグラスの 滴が落ちて
潤むまつ毛の 愛おしさ

もしも眠れぬ 夜はいつだって
おまえに寄り添い そばにいるから

帰したくない 今夜はずっと
肩を優しく 抱き寄せる
水割りグラスの 琥珀(こはく)の色が
甘く二人を 包む夜

俺の心に 鍵はひとつだけ
おまえに今日から あずけておくよ
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