桜見る季節

たくさんの人の たくさんの夢が
混ざり合い 希望に変わる
風によぎった あなたの声に
私は今 呼び止められた

幾つもの日々が それぞれに今
旅立ちの唄を歌ってる
乗り越えるのは自分なんだって
あなたはそう 駆けだしてゆく

桜の下をゆく 春の足音には
明日へ向かう人の香りがして
泣いてしまったって 歩き出すんだって
私にささやくよ

桜の色に舞う 薄紅色の時
未来が開いて花になって
変わらないんだって でも変わるんだって
季節をあなたはくれた人

なくしたものと 手にするものは
いつも同じではないんだろう
目が覚めるたび 振り出しになる
今日が今 始まり出した

傷つきながら あなたは笑う
だから私も強くなろう
その先にある自分の顔を
幸せにしてあげればいいんだ

桜を見るたびに ひとつ大人になる
生きることは上手じゃないけど
せめて悩んだって せめて悔やまずに
手のひらに掴むよ

ありがとうに寄せた あなたへの気持ちは
自分へのメッセージになって
やさしくなったって 弱さじゃないんだって
季節の意味をくれたから
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