逢い初めの夜

あなたのどこが 好きなのと
私は私に きいてみた
目じゃないわ 耳じゃないわ
いじわるな あなたの 口じゃないわ
あなたのからだの 半分が
わたしのような 気がするだけよ

わたしのどこが 好きなのと
あなたの小指に きいてみた
手じゃないさ 髪じゃないさ
お白粉のついてる 顔もきらいさ
おまえのからだの 半分が
自分のような 気がするだけさ

はじめて逢った 人なのに
あなたにいのちを 感じるの
いま何時 ここはどこよ
そんなことどうだって いいじゃないの
あなたのこころの 半分に
わたしがとけて いってしまうの
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