五月闇のバラッド

こんなにも晴れた空を 見つめて泣いたよ
もう二度と僕の目に映らないこの空の下
蛇行した道はいつも前をみるほど
何かを覚えて 僕はそう…生きてるんだ

抱えこんだ事に 手をひかないで
素敵な空をみてよ…

広い世界の中にあるすべてのものは
与える強さと争いの種をもっていて
見えない愛の鐘が響くころには
歪んだ足跡 捨ててしまってもいいかい?

五月闇を歩く 靴は脱ぎ捨てて
素敵な空をみてよ…

手のひらの雫を あの丘にしまって
騒然した森を あの風にかえして
何かを失って 何かがまた増え出してゆく
この思いが 至福になる場所を
見つけようよ…

こんなにも澄んだ海を 眺めて泣いたよ
もう二度とかえらない 波がうつ吐息の音色
歩み揺れ動く思いは 結んだこの地面の中に
何かを埋め込んで ガラスの予感をみて 笑う

君が開くドアの鍵は捨てないで
素敵な全てをみてよ…

痛んだ雨に そっと傘を開いて
流れる名誉も 広い優しさにかえて
何かを失って 何かがまた増え出してゆく
この思いの行き先の地図を広げようよ…

五月闇を歩く 靴は脱ぎ捨てて
素敵な全てをみてよ…

手のひらの雫を あの丘にしまって
騒然した森を あの風にかえして
何かを失って 何かがまた増え出してゆく
この思いが あの空のように 映るならいつか
何かを失って 何かがまた増え出してゆく
この思いが 至福になる場所を見つけようよ
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