朝顔

少し早く目覚めて
まだ君は そう夢の中
テーブルにそっと移り
届きたての ニュースペーパーを

今日はどこへ行こうか
薄紫の空の様な
あの日君と選んだ
朝顔 テラスに揺れる

まだ目覚めそうにない
「おはよう」と邪魔したくなる
カーテンの隙間から
シーツに延びる光の柱が

今日は青空の下で
芝生のキレイな公園で
ゆっくり進む時間に
身を委ね 終えるのもいい

何度 朝を迎えても
初めて出逢ったあの頃のまま
“愛してる”と照れずに
囁いた夜だけ その数だけ
この胸に 深まるのは

愛と 君と 空と
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