あいつの部屋には男がいる

彼女と初めて 口づけしたのは 去年の夏だった
体は熱いし 心が燃えるし 人影まばらだし
次の日青山通りを曲がった 彼女のマンションへ
女の一人暮らしは それなりに甘くてとけちまう

今夜のあいつは変だぜ 返事がうわの空だぜ
電話ごしに音がする 煙草は吸わない筈だぜ

誰かが居るから 二人の男に 心がまどわされ
おまえは受話器を早く おきたがる サヨナラを急ぐ
Oh あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる

男と女の関係ができて 半年が経ち
好みのレコード 好みのシャンプー 好みのティーカップ
俺らのにおいが ふとした気分で ただよう425号
気持ちが少しは ゆるんでいたかも 恋に落ちていたし

今夜のあいつは変だぜ 知らない曲が 聞こえるぜ
電話ごしに音がする シャワーが つけっぱなしだぜ

誰かを気づかう おまえの心は 確かにうわの空
「今日は遅いから 明日また」なんて サヨナラを急ぐ
Oh あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる

青山通りを曲がった所で 車を降りてみた
彼女の部屋から 灯りがもれてる このまま帰ろう
合鍵がやけに まとわりつくから 気分も白い
明日になれば 新しいKeyの#425

Oh あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる
あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる

Oh あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる
あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる…
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