やせっぽちのブルース

風が吹いてきたよ
心の中を 吹きぬけていく
お前さん どこからとんできたの
知らない街で恋をして
ふられて
この街へ 来たって言うのかい

風が吹いているよ
かわいい娘が笑った
お前さんの住んでたその街にゃ
ひとりでしんみり酒をのむ
やすくていい店は
なかったって言うのかい

風が消えていくよ
だれかに恋したら またおいで
お前さんの名前を聞いとこか
やせっぽちだね おいらと同じ
なんて名前だい
きのうの風って言うのかい

風を思いだすよ
おいらにゃわかった あいつのこと
どこへいったって乾いた心は
そんなに一度にゃ いやせやしねぇ
せめてこの街で
あいそつくまで つきあいたかった
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