風待草 ~かぜまちぐさ~

薔薇や向日葵や桜でもなくて
君は小さな風待草
誰かといつも 争うのがイヤで
自分のこと 後回しにしてた

生きてゆくことが辛くても
冬の晴れ間から光はさす
涙の数だけ
自分を信じて時を待つチカラを持てたら
一輪ごと 春を連れてくるよ

ほのかに香るやさしい匂いの
君は小さな風待草
抱きしめられずに 壊れそうだから
この手のひら そっと温める

小さな願いもやがては
紅い実を結ぶ
頑ななイメージをほどいて
言葉に言葉を重ねても解りあえない日
一色ごと 春をつかまえるよ

生きてゆくことが辛くても
冬の晴れ間から光はさす
涙の数だけ
自分を信じて時を待つチカラを持てたら
一輪ごと 春を連れてくるよ
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