銀色の涙とタバコの煙

いつものように僕は
暗いひとりのこの部屋で
帰ることない君を待って
待ちわびた顔で タバコをふかす

ガスコンロの上のやかんは
シューシュー音を立てて
窓ごしの空に 蒸気の粒が
また ひとつひとつ流れて落ちた

その日の 夕暮れは とっても悲しくて
銀色の涙が こぼれ落ちた
そして 陽は沈み 回りの家の
窓ガラスに灯がともった

それから 僕は朝を待って
いつの間にか コタツの
中でスヤスヤ 夢の中
明るい陽ざしが まぶたの上に

その日の夜明けも とっても悲しくて
銀色の涙が こぼれ落ちた
そしてまた僕は タバコに火をつけ
しけた気分で プカプカ吸い始めた

その日の夜明けも とっても悲しくて
銀色の涙が こぼれ落ちた
そしてまた僕は タバコに火をつけ
しけた気分で プカプカ吸い始めた
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