月華

夜の果て ただ逢いたかった
ひとりがつらくて きっと
ひとときの
慰めが欲しいのでしょう

唇は夕月になった
見つめられながら そっと
やさしさを
ただあげられたらいいのに

抱きしめて 夢を見せて
あなたの渇き 癒すまで
花のない 女でなど
いたくない

抱きしめて 愛にふれて
名残り惜しさに 揺れるまで
幻で済ませるのも
覚悟して 眠るから

Ah 恋は
Ah どこへ

長い髪 乱すほど もっと
涙も忘れる きっと
永遠に
気づかない幸せもいい

抱きしめて 夢を見せて
爪のさきまで なにもかも
別れ際 想い出まで
隠すから

抱きしめて 愛にふれて
めまいのように一度でも
傷ついて苦しむほど
愛しさが 深くなる

Ah ふたり
Ah どこへ

抱きしめて 夢を見せて
抱きしめて 愛にふれて
さみしさに 夢を見せて
ためいきで 愛にふれて

抱きしめて 夢を見せて
抱きしめて 愛にふれて
さみしさに 夢を見せて
ためいきで 愛にふれて
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