時の忘れもの

伝えたいことだから 思うように出てこない
言葉にした その途端に物足りなくなる

歓びと哀しみを繋ぎ合わせた毎日
いつでも特別だった それだけは云える

空っぽな心に白紙のメロディー
どうすれば君で埋められるだろう

君を抱きたい すぐにも抱きしめたい
いまさらに届く気持ち 時の忘れもの

出会いから別れまで 何を君に残せたのか
ぬくもりで溶けた涙が 乾いていたなんて

「あなたの望みは私の未来よ」と
その囁きがずっと離れない

君に会いたい 夢でも会いたいよ
いまさらに募る愛に 身動きすらもとれないよ

あの日々に戻った 空想の中の僕は
君の想いのすべてを 受け止められるのに

君を抱きたい すぐにも抱きしめたい
いまさらに届く気持ち 胸に深く突き刺さる

もう一度 君へと帰れると信じている
そんな愚かしい僕を
君は嗤うかな 許してくれるかな
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