TOKYO

目が醒めると俺はすぐに 自分の椅子を探し始めた
スクラップブックに恋をして 親父の椅子に憧れてた

仲間の一人はバイクに乗り 仲間の一人は考え込み
冷めたコーヒー啜りながら やつらも椅子を探し続け

今にも崩れそうな 強がりをかかえて
慣れない手つきで彼女を抱いて口笛を吹いた

ある朝 誰かがこう言った 男は誰でも夢を見る
黄色い電車に飛び乗って 3つだけ駅を数えてみる

次に来る上りの電車が この街に辿り着くまでに
誰が一番背伸びできるか そいつが一番肝心さ

3つ目の駅から見下ろした街に
俺と同じ顔を見つけて また口笛を吹いた

折り返した下りのプラットホーム
そこに待っていたのはいつも俺を見つめてた
MY HOME TOWN

赤く光るライト 高層ビルの上
あそこまで行けたなら 何かがあるそんな気がしてた

悲しみの夜 裏切りの朝
俺が辿り着いたのは いつもそこに横たわる
MY HOME TOWN

きっと誰にでも 帰る場所はある
迷い込んだ時 答は必ず君の中にある

だから今も俺はこうしてこの街で暮らし続けている
3つだけ先の駅にある
そんな“TOKYO”見続けている
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