キャミソールから祈りをこめて

夏のラジオが淋しい空に
ダイヤモンドみたいに鳴っている
空っぽの窓 綺麗な夢は
汚れた心にしか見えなくて

キャミソールまであの青空の
ちょっと悲しい優しさが深く
染み込むように シャツを脱いだ

東京に来て最初の恋で
躓きが始まった
大人になると
幸せじゃない愛もあると知って

誰かの部屋を泊まりあるいて
気づけば20歳も過ぎ
友達じゃない恋人ばかり
そして増えたけれど
ねえ 夢に宿る少女たちが
ねえ ひとりずつ消えてゆくと
何が残るの ここに

夏のラジオがビルの路地裏
ダイヤモンド降らせて鳴っている
幸せよりも涙分け合う
双子のようなひとに出逢いたい

キャミソールから祈りをこめて
ぼろぼろの欠片しかないけれど
この真心を捧げたい

流されるまま堕落したこと
泣いたりはしないけど
死にたいくらい夢がまぶしく
見えることがつらい
ねえ 愛がやっと分かりかけた
ねえ 眠れない夜に架かる虹を
見たことあるかい?

キャミソールから祈りをこめて
ウソも涙も抱きとめてくれる
そんな誰かと愛し合いたい
小さく胸を張ってもう一度

キャミソールから祈りをこめて
ダイヤモンドではもうないけれど
この真心を捧げたい

キャミソールから祈りをこめて
ウソも涙も抱きとめてくれる
そんな誰かと愛し合いたい
小さく胸を張ってもう一度

キャミソールから祈りをこめて
壊れた虹の欠片をつないで
この真心を捧げたい 捧げたい

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