砂のお城

そっと流れる
白い
乾いた雲が通る
灰色のわたしは
ただじっと消えて行くのを
見てた

星を集めて
つくる砂のお城に
わたしのささやかな祈り
零れて落ちる
その足元を
待ち伏せた波がさらう

a world of darkness.
a world of silence.

消えかかる祈り
風に煽られながら
それでも灯り続けて
わたしが幾度も縺れながら
冷えゆく手で
つくる砂のお城を
待ち伏せた波がさらう

あなたへ
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