祈り

お前が去ってくその前に
なぜに電話くれなかったか
やさしすぎるお前のことだから
それが思いやりのつもりだったのか

俺たち いつでもひとつなんだと
あれほど話し合ってきたよね
お前のことは すべてわかっている
つもりの自分が くやしすぎるよ

二人でいくつもの夜をこえて
新しい朝が目の前だったのに
深く瞳(め)を閉じて 今 天女のように
お前は一人 空へ帰る

お前がえらんだ人生も
お前が歩いてきた道も
信じきれぬままのはがゆさの中で
ためらいながら 俺は人生(みち)を探すだろう

今度生まれてくる時は
しあわせな日々をおくれるといいね
お前の好きだったあの唄を
今夜は朝まで歌ってあげるよ

二人でいくつもの夜をこえて
新しい朝が目の前だったのに
深く瞳(め)を閉じて 今 天女のように
お前は一人 空へ帰る

深く瞳(め)を閉じて 今 天女のように
お前は一人 空へ帰る
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