WITHOUT END

静かな朝が鈍色した 瞼かたく閉ざして
独り奏でる時間だけが とめどなく過ぎゆく

追うほどただ途(みち)は 与えながら奪う

呼び声はこだまする 虚空の彼方へと
仰ぎ聴く君の音に 包まれていたいと
想い重なる 淡い雪のように

水の面に立ち昇った 朝靄は流れる
覚めかけている 意識の底 旋律はたゆたう

鳴らすほどに弦は 歌いながら叫ぶ

近づけば遠ざかる 地平の彼方へと
その果てがあるのなら 其処に待つだろうか
君の微笑み あの音色と共に

ひらめくほど弓は 応えながら惑う

望むほど消えていく 無常の彼方へと
問いかける君の音に 心残しながら
つぶやいてみる Play a tender lullaby to me
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