命の花

このままおそばにおいて下さい
冷(つ)めたすぎます夜の風
尽(つく)す事さえ許されず
たとえこの世で添えぬとも
ついて行きたい あなたとならば

わかっていました今日(きょう)の別れは
心残りの宵化粧(よいげしょう)
義理に裂かれた二人でも
揺れる心を道づれに
生きて見せます 力の限り

も一度だけでも 巡(めぐ)り逢(あ)えたら
ともに手を取り暮らしたい
春の湯島(ゆしま)に散る梅の
香り届かぬはかなさを
泣けば枯れます 命(いのち)の花(はな)が
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