いのちの波止場

泣いて波止場を 追いかけりゃ
雪の飛礫が この目に痛い
とどかない あゝ指の先
愛したあなたが 遠くなる
待って 待って あなた待って
船がひき裂く 命の恋よ

好きとわたしを 抱いたのは
旅の一夜の 気まぐれですか
知らなけりゃ あゝゆきずりの
他人でわかれる ひとなのに
とめて とめて だれかとめて
思い切れない 命の恋よ

鴎ゆくなら つたえてよ
声を限りの 女の叫び
風が吹く あゝ雪が舞う
わたしの明日は どうなるの
呼んで呼んで あなた呼んで
春を待ちます 命の恋よ
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