真冬の恋人たち

冬の湖 氷の鏡に
バック・ターンでポーズ決めるあなた

私 知らない スケートはきらい
立っているのが やっとなんだもの
い・じ・わ・る

「可愛いね 君」離れてるから
「ねぇ ひとりきりなの」
知らない人が 声をかけるのよ

ちょっとあなたは あわてて飛んで来て
私の右手をつかむのよ
それでいいの それでいいの
あなたが大好き

スケートぐつを 肩にぶらさげて
湖畔のカフェに暖まりに来たの

かじかんだ手を暖炉にかざして
パチパチ はねる炎のダンスを見てたの

「可愛いね 君」声をつくって
「ねぇ ひとりきりなの」
さっきの人の 真似をするあなた
いいえ 先約があるの残念ね
心に決めてる人なのよ
誰でしょうね 誰でしょうね
私の恋人

あなたは自分を指さして
うぬぼれやさんね 得意顔
それでいいわ それでいいわ
あなたが大好き
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