水曜日のクオレ

ページをめくる音だけが
静かに響く図書室で
おんなじ本を二人して
夢中になって 読んだものです

クオレ クオレ
あなたは覚えていますか

クオレ クオレ
無邪気で幼い あの頃

私達の一番お気に入りの 童話のことを

肩を並べて 見るうちに
挿し絵がいつか動き出し
二人に向い 唄い出す
本当にそんな気がしましたね

クオレ クオレ
あなたは覚えていますか

クオレ クオレ
若草色した あの日々

読めない字は二人で飛ばし読みの童話のことを

表紙の色も褪せぬまま
心の中で眠ってる
も一度 本を探したい
大人になった 今はなおさら

クオレ クオレ
あなたも想い出しますか
クオレ クオレ
やさしい心のメルヘン

涙さえも切なく輝いてた初恋の日を
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