戦場のメリークリスマス

うるうると風も濡れる五月雨に
鳴く声はただ静かに木霊する
徒然に過ぎ去る日を懐かしみ
君の名を愛しき名を口にする

永遠に囚われるふりをしてキスをした
まるで夜露をまとったような君の髪に触れながら

夢を見た君の胸で眠る夢
甘やかな香り 君が放つ頃
雨音がただ静かに窓を打ち
悲しみが頬をつたい流れ落つ
目が覚める

ゆるゆると朽ち果てゆく森のように
この身さえ風となり塵となりぬ
徒然に過ぎ去る日よさようなら
君の名を愛しき名を胸に抱く
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