空の華

きらきら舞い上がり ひらひらと消えてく

虫の声が響く道に 人々が集う夜
たわいもない会話さえ 心躍るように ざわめく

夏の日の 限りあるこの瞬間を 待ちわびて

瞳を閉じて 深い響きに酔いしれて
千の瞳が 見守る 空に咲く花のように 願い込めて
金色に染まって 広がる空の華

昨夜のことが夢だと 目覚めた朝にひとり
祭りを終えた今でも 耳の奥に残る 響きが

今もまだ 大きな歓声さえも 蘇る

涙こらえて 夏の花 空の華
千の瞳が 見上げる 夜を舞う花に乗せて 時を越えて

またここで逢えるなら

涙こらえて 夏の花 空の華
千の瞳が 見上げる夜を舞う花
涙あふれて 空の華咲き乱れ
千の蕾が 夜空に大きく大きく咲いて 思い届け
あなたの横顔が 浮かんでは消えてく

瞳を閉じて
涙あふれて
光こぼれて
夜を照らして
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