うさぎの唄

やまどりの声に目がさめて
水くみの音に朝を知る
とうさんもかあさんも外に出て
仕事なさっておるのじゃろか
赤い赤い 柿の実赤い

ひまわりがゆれる野の小道
くまぜみの声もひる休み
とうさんもかあさんも汗をふき
肩をたたいておるのじゃろか
ゆらりゆらりみなもがゆらり

たそがれがせまる町はずれ
いのししも帰る森の道
とうさんもかあさんもすぐ戻る
日傘たたんだせみしぐれ
みどりみどりかえるはみどり

ふくろうの声は子守唄
しまうまもワニも夢を見る
とうさんもかあさんも夢の中
もういくつ眠れば夏祭り
ちらりちらり
おあとはどうなろきゃーなろたい!

ひなげしの花の髪かざり
さしかえた赤いかんざしよ
とうさんもかあさんも涙ぐむ
かわい娘のあで姿
赤い赤いかんざし赤い
赤い赤いかんざし赤い
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