昼下がりのイヴ

昼下がりの足首はネコのように
からまって机の下でゆれていた

シャンパンとサイダーのように冷えた12月
ただいつもの水曜日 昼下がりのイヴ

ペイズリーの空 鉛色の川の流れ
頬づえをついて窓辺で見つめている

電話のベルたてこんだ仕事があいて
「3時過ぎにはそこへ行くよ」と早口なあなた

夕暮れにドアを開けたら北風に
冷えたあなたが運んできた白い雪がおちた
メリークリスマス

この夏の旅行で買った古い腕時計
その後でケンカになってやっと今日渡そう

去年のモミの木に宿るたのしげな
キャロルの亡霊たちにも明りを灯す

笑い話しもキスの数もこんな夜には
あなたが届けたプレゼント サンタのように
メリークリスマス
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