逆回転

仲良いカップルが街をうめつくせば
公園通りは幸せの色をみせる

人ごみの間に何を探すのか
ぼんやり ぼんやり 一人歩く

幸せの街のなかに 淋しさは隠せない
ぼくは今 この街の風景になりたい

ずっと孤独だった ずっと淋しかった
でも誰にも喋らなかった
そしてあなたにも 何も喋れなかった
だからあなたは去ったのですか

幸せの街のなかに ぼくを入れて下さい
ぼくはいま この街の風景になりたい

空虚しさに縛られて ずっと解けない
だからひとを笑わせていた
そしてあなたにも 必死で笑いをふりまいた
それであなたは去ったのですか
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