亀田慕情

激しく抱かれも しないのに
忘れられない 恋もある
生きてゆけよと 夢ひとつ
くれたあなたの 手の熱さ
夜の亀田は なさけ町

黙ってお酒を のむだけの
男らしさが 好きでした
もとめられたら 命まで
許すつもりでいたわたし
夜の亀田は なみだ町

硝子のすき間に 残された
手紙いちまい 読み返す
帰るあてない 男だけど
待ってみようか あと三月
夜の亀田は わかれ町
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