風のスケッチ

丘にすわってスケッチした春
水絵の具が溶けるように 家並み霞んでいた
じっとしていて あなたの横顔 指で囲んだ

丘にのぼると迷いさえ晴れて
まだ会わない素敵なこと 想い描けるから
ほんのひと足 早い風の色を あなたにあげる

いつも思い出が手を振っていてくれる
次のバスに乗ってあなたが旅立つまで
じっとしていて 遠く見てるまま 指で囲んだ風のスケッチ
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