きみの朝

横たわるきみの顔に
朝の光が射している
過去の重さを洗おうとして
たどりついた 深い眠りよ
別れようとする魂と
出会おうとする魂と
あゝ心より躯のほうが
確かめられるというのか
モーニング モーニング
きみの朝だよ
モーニング モーニング
きみの朝だよ

急ぎ足ふととめて
ふりかえれば夕焼けが
この先いくら生きてゆくのか
こんな暮らし 仮の姿と
生まれようとする魂と
老いぼれてゆく魂と
あゝ人間のはしくれに
生まれてきたというのに
モーニング モーニング
きみの朝だよ
モーニング モーニング
きみの朝だよ

群衆をのみこんだ
都会(まち)の悲しみの渦の中に
コーヒー一杯分のやさしさを
そそぎこむ ぼくの唄よ
かわろうとする魂と
よどんでしまう魂と
あゝ躯じゅう輝きながら
旅立ってゆけ 朝に

モーニング モーニング
きみの朝だよ
モーニング モーニング
きみの朝だよ

モーニング モーニング
きみの朝だよ
モーニング モーニング
きみの朝だよ
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