いたわりあい

雨の舗道で 上衣を脱ぎながら
寒くないかと 私の肩へ
そんなあなたの優しさが
こばみきれなくて
冷(さ)めた私だけど 又
あなたが欲しくなる
もう一度 もう一度
そっと抱きしめて

ムチャをするなと グラスを取りあげて
弱い身体をかばってくれる
そうよ重荷になる前に
忘れられたいの
こんな女なんて 今
どこにもいる筈よ
さようなら さようなら
愛を終らせて

眠れない夜は 夜中の電話でも
待っているよと あなたの言葉
嘘がつけない人だから
とてもつらいのよ
冷めた私だけど 又
あの夜を思い出す
あなただけ あなただけ
そっと抱きしめて
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