観覧車

君が望むように 私はなれなかった
私の望まない 君に変わった
腑に落ちない日々を 苦しくなる日々を
どこかで やぶり棄てたくなってた

お互いにそう思ってた

ねぇ 今度の日曜日 観覧車に乗りに
2人で行かない?って誘ってみた
ひと呼吸おいて 携帯の向こうで
心を決めたように 君は云った

「最後のドライブになるね」

雲が空を 流れていくように
離れてく心に 耳を澄ましていた

しばらく雨だった ダメかと思ってた
2人への ハナムケのように晴れた

黄色いのに乗れば 恋人になれると
噂になってた 黄色いのが来て

どちらともなく笑った

街が少し 小さくなる頃
あたたかい その手が 肩を抱いて来た

観覧車は まわり続けていく
でも これは本当に
last hug and last kiss…

長い日々に 今 ゴールが見えて
降りたら もう2人は 別々の道を
歩いて行くのね
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