僕の名前を呼び捨てにしなかった君

君に逢うたびこれっきり逢えない…
そんな気がして胸軋んだ
消えちゃいそうな横顔見つめて
途方に暮れたよ

言葉なんて要らないと愛に幻(まや)かされたけど
まるで見えない君の心には何が在ったの?

僕の名前を君は呼び捨てにしなかったよね
夜に溺れるように強く
求めても求めても孤独だけが
溢れたよ

一度も本気で僕を愛しては
くれなかったね現在は分かる
サヨナラ先に言ったのは僕だよ
それしか無かった

ほんの短い季節の君を独り占めしたね
でも思い出この雪ほどには儚くなくて

決して名前を呼ばずセーターの端つまんで
僕を呼んでた君が好きで…
肩と肩ふれあって眠った冬
恋しいよ

僕の名前を君は呼び捨てにしなかったよね
夜に溺れるように強く
求めても求めても孤独だけが
溢れたよ
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