Prelude

「泣かないで」つぶやいたあなたの顔
なでてくれた手さえ私の横にはもうなくて
足元で揺れていた一年草
今は別の花を咲かせて 過ぎてく月日を想う
すれ違う人にあなたの影かさねるたび
街角を飾るイルミネーションは滲んでゆく

思い出がまぶたに寄せては返すの やさしく包んでくれた全ても
何を見てこの先歩けばいいのだろう あなたの背中以外

流れ星祈っても もう届かない
今は指と指の間を通る風さえも冷たい
私はあなたに何を与えられてたかなぁ
あの頃交わした二人の約束 残ったまま
もし時間が傷跡 癒したとしても あなたとの日々は忘れないから
流れてく涙もいつか乾くだろう そう信じて行きたい

凍えそうな夜 白い息は空に
紡いだ言葉 静かに消えてった

思い出がまぶたに寄せては返すの やさしく包んでくれた全ても
失った分だけ強くなれるなら いつか言える笑ってありがとう
永遠に大事な人
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