風便り

突然届いたあなたの便り 「新しい命が生まれました」
まるで自分の事の様で 嬉しくて会いたくなったの
あの頃 誰が先に嫁ぐとか 答えなき未来を夢見てたね
無邪気でいた 青い時代を 今も憶えていますか?

急ぐ足音 時の早さに 流されそうになるけど
「どんなときも 自分らしくいよう」と 約束してサヨナラしたよね
懐かしい過ぎた記憶は 色褪せること無いから
会えばすぐにわかるくらい そのままのあなたでいてね

はにかみ屋で優しい性格も 右肩下がりな癖の文字も
同じままでいるみたいね それだけで安心だから
あれからどれくらいたったんだろう いつの間に互いに大人になり
ふざけあった 青い時代は遠く 離れてゆくんだね

いつも何かに 急きたてられて 日々を暮らしているけど
些細なことで 笑いあえた 淡く光る思い出忘れないように
懐かしい日々は戻らぬ事をわかっているけど
その心に 青いカケラは 今も残っていますか?

そしてわたしは 同じ景色に ひとりのままでいるけど
この心に 青いカケラは ずっと残っているから
今も残っているから
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