Sandglass~記憶の粒子

敷きつめた記憶の砂に 涙の痕が乾いてく
ざらついたこの痛みまで 癒えようとするの?

書きかけたのは わたしの真実 不自由な叫びね
ページのすみに 消えそうな wish... 果たせなくても

臆病なふたりだから 傷つけるような愛にもなれず
切なさはおざなりなほどに 背中を向けるの

想いが死んでゆくなら わたしはこの身を失うの?

あたらしい季節はすぐに 躊躇う影を塗り替えて
やわらかな真綿のように 何もかも包む

書けないままに 行き場をなくした あの恋を返して
ページひらけば 白紙に浮かぶ 褪せない memory

ひとさじの砂に眠る 無数の未来選び取れずに
ただ今は零れ落ちるまで 見つめていたいの

想いは光に帰る わたしはどこへ帰るんだろう?

臆病なふたりだから 傷つけるような愛にもなれず
切なさはおざなりなほどに 背中を向けるの
最後まで見つめさせて 手放してゆく 今その前に
いつの日か未来の隙き間で すれ違う memory

想いは光の中へ わたしは動き出す明日へ
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