鳴門海峡

石のつぶても 噂の雨も
耐えてゆけます 二人なら
逃げて下さい どこまでも
鳴門海峡 船の上
あなたも捨てた 私も捨てた
捨てた過去が 渦を巻く

潮の流れに 流されながら
生きてゆくのも 女ゆえ
恋はいばらの 涙道
鳴門海峡 風が刺す
あなたもつらい 私もつらい
もらす吐息が 渦を巻く

夜の寒さに 肌よせ合えば
ゆれる淡路の 島灯り
汽笛哀しい 港宿
鳴門海峡 海が鳴く
あなたも燃えた 私も燃えた
恋の炎が 渦を巻く
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