夜風に乗せて

笑い過ぎた日も 泣き過ぎた日も
誰かに言わせれば 普通の日々で
二度と帰らぬ日を 僕らは歩いている
後悔しないよう 僕は考えている

いつも通る歩道橋の上
見上げればビルで狭い夜空
鳴り響く車のクラクション
人混みへ吸い込まれてゆく

いい気なもんさ 今宵もつきは きれいに浮かんでいる

口笛を吹いてみたんだ 悲しみも喜びも
上手く言えないこの想いも 街の風に乗せてみた

追われるように過ごした日々は
僕の心をきつく締め上げてた
あなたの目にはどんな風に
僕は映っていたのだろう

忘れたくない 悲しみもあって それを胸に刻んで

ビルに囲まれた夜空 思わず手を伸ばすような
うまく言えないこの想いを 街の風に乗せてみた
こんな世界でも見上げりゃ 月が輝く夜さ
嘆く事はないこの想いを 響かすよ夜空へ

街の夜風と今宵の月に 口笛を鳴らして歩く帰り道
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