少女の王国

少女の王国を作ったのさ
月のどこかでひっそりと
悲しい瞳の少女達は
青い地球の光の下
古い人形を燃やしているのさ

月の光をさいて
人形のはぜる音
うす紫の炎よ
ついでにあの地球も燃やしておくれ
人形が燃えつきたらひっそりと
人形が燃えつきたら食事にしようね

うす紫の炎から
人形の指先が
その指先の指し示す
ほら あの地球も燃やしておくれ

人形が燃えつきたら ひっそりと
月のどこかに 灰を埋め
テーブル囲んで ひっそりと
ひとでのスープで 食事にしようね
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