28日の大通り

風に宙に迷っているのは
笑顔でした
君に似たいつかの笑顔でした

昨日よりうまく
言えそうな気がしても遅すぎる
心まで届くぐらいの空の下

少し白い
街が手を振っている
君は流れ
28日に消えかけるんだ

二度と来ない時間の肩を
そっと包み込んだ

少し白い
街が水に揺れてみえる
朝の鳥が
28日を飛んでいくんだ
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