拳と鎖

生まれた時から 自由な心を
いったい誰が奪えるというの?
どんなに傷ついたって 誇り高く守るよ
たとえ全てが敵でも

荒らされ 踏みつけられた 脈打つ僕の魂
鎖に繋がれたまま 拳を握り締めた
生まれた時から 自由な心を
守る意味など ないと言うのなら
ガラガラ崩れた愛で どうぞ、裁いてよ

この身を捧げて 誰かを救える
そんな優しいひとではないけど
それでも信じてほしい
守るために挑むよ 倒れそうな時でも

気づけば汚れた服で 正しい居場所もない
ひとつの勇気があれば さすらう旅人でいい

無様な格好で 手にした自由を
笑いたければ笑えばいいのさ
勝ち取る誇りを高く
左胸に掲げよう 向かい風の中でも

つないだ鎖も だんだん錆び付き
時代遅れの 古びた輪になる
その手でちぎればいいさ 誰を憎んでも

最後に残った 揺るがぬ思いを
僕は譲らない 誰にも渡さない
この胸切り裂きながら 高く高く掲げよう
何もかもをなくても
×